まさこの何でも楽しい日々に

生きていく中で楽しいことが少なく感じてきたこの頃、何でも楽しく感じてみようと書いてみた。

優しい大姉の悲劇

うちにはもう1人 小学6年の姉がいる。

まあ、大きな姉で大姉としておこう。

その大姉はとても家族思いだ。

とくに5才と3才の兄妹をとてもとても可愛がってくれている。

あの子達にとって私以上のママだ。

チビ2人が疲れて早く寝てしまったある日、大姉と2人でお風呂に入っていた。

大姉が先に体を洗い終えて湯船に浸かっていた。

私が最後の流しにかかった時、どちらかの泣く声が聞こえてきた。

大姉はすぐ様気付き

『私が行くよ!』

と、さっと体を拭き着替えて向かった。

どうやら弟が泣いているみたいだ。

私が一通り用意している間も泣いていた。

用意が終わり2人の元に向かうと、泣きやませようと大姉が弟を肩車していた。

なんとかしてでも泣きやまそうとする大姉が素晴らしい。

もちろんいつもなら大喜び。

だが、寝起きとあっては違うのか、まだ泣いている。

2人に近づくとすぐ様大姉が

『ママ!私の髪の毛がすごく濡れてて弟が可愛そう!』

と、言ってきた。

『良く拭いてこなかったの?』

『ん〜ん〜。ちゃんと拭いてきたけどすごく濡れてたみたくて!可愛そうだから早くはずしてあげて!』

そんな会話をしながら弟を肩からはずし預かった。

大姉はすぐ様髪の毛を拭きに脱衣所に向かった。

それを見ながらふと手元の違和感に気づいた。

(濡れている・・・。)

大姉は髪が濡れててと言っていた。

いや!ちがう!

大姉は《自分が!》と言っていた

いや!!違う!!

弟が濡れて可愛そう?

いや!!!!それは全然違う!!!!

大姉よ・・・・残念だが、髪が濡れてる以前に・・・・・

彼が!濡れていた!!

尿と言う名のものに・・・

報告に脱衣所へ向かうと、大姉は必死に髪の毛を拭いていた。

『大姉よ。お風呂上がりで残念だが、おしっこ漏らしてたから付いちゃったかも』

『えっ⁉︎』

大姉は一瞬固まった。

『きたなっ!(汚い)』

普通なら汚いって嫌な言葉だけど、大姉は弟が小さい時からオムツ交換もしてくれている。本心とかではなくお笑いのツッコミみたいな感じで、ちゃんと愛がある。

そのあとは大笑いしながら

『通りでおかしいと思ったんだよね。拭いたはずなのにタラーって、あれっ?こんなに拭かなかったかな?って思うくらい後ろから顔に向かって垂れてきたんだよ!私も濡れてたけど・・・私じゃないじゃん(笑)』

普通は寝起きに肩車なんてしないし、とっても優しい大姉だからこそ起きた悲劇?なんだろう。

そしてなにより、そんなに弟が濡れていて、彼の方から垂れてきたのに、そこに気が付かない天然ボケな大姉が大好きだ。

 

そのあと、もう一度髪を洗ったのは言うまでもない(笑)