大姉の卒業 パート1
大姉が中学校を卒業した。
卒業式の日、少し早めに起きたこともあり、のんびり用意していた。
が、気付いた時には、時間はもう娘の登校間近になっていた。
娘の登校時間といっても、保護者の受付開始時間と5分しか変わらないので、一緒にパパに送迎してもらうことになっていた。
どれだけのんびりしてしまったのだろう?
洗濯物も干す時間がなくなり、姉が干してくれることに。
バタバタとスリッパやハンカチなどを用意してなんとか出ることができた。
助手席に大姉が乗っていたので後部座席に乗り込んだ。
「もう卒業なんだね〜。早いね〜。」
などと話しながら向かっていると
ふと、足元に涼しさを感じて目線を送る。
(‼️‼️‼️‼️⁉️)
なんと‼︎
足元が‼︎
パンプスではなく
クロックスだった!
「‼️‼️‼️」
いやいや言葉もないが、次の瞬間自分の馬鹿さ加減に笑いが止まらなくなってしまった。
「パパごめんね。」
もちろん笑いながらだ。
「ママ・・・サンダルできちゃったよ!」
車の中が
どっか〜んと大爆笑だ。
大姉が
「うそでしょ⁉️そんな人いるの⁉️冗談でしょ⁉️」
・・・・・
大姉よ。
いるのだよ。
そんな人が。
大切な娘の卒業式に
サンダルという名の外履きを履いてきてしまう人が‼︎
それも、残念だが
自分の母親というとても濃い血の血縁者が‼︎
足元を見せると更に大爆笑
私も卒業式の前に違った涙(笑い涙)を出すことになるとは思わなかった。