流血事件 パート3
最後に姉の流血だ。
姉が6才になる頃だった。
大姉のクラブチームの練習の時で、日が暮れるのが早い時期だった。
私は大姉の練習を見ていて、姉は違う家族と外で遊んでいた。
すると見ていてくれたお母さんが
「姉ちゃんが怪我しちゃって!」
と、飛んできた。
見に行くと、額がぱっくりあいて流血している姉が大泣きしていた。
(ゲッッッ‼️頭突きしたヤンキーみたいになってる‼️)
血の流れ方も川で例えると鼻が三角州になって流れているような。やっぱり、漫画でヤンキーが頭突きして流血している様になっていた(汗)
姉も多くの血が流れていることにかなり取り乱している。
でも傷をよく見ると、血の量ほど深刻では無さそうだった。
救急車が来て乗り込むころには姉も少し冷静さを取り戻していた。
だからか
「ねえ、縫うの⁉︎縫うの嫌だ‼︎」
「病院に行かないとわからないから」
「嫌だよ〜。絶対縫いたくないよ〜」
を繰り返していた。
だが、病院に着いた時に本意を発した。
「息子みたいに縫うのは嫌だーーー‼︎」
「あれは絶対嫌だー‼︎」
と・・・
その言葉にようやく気づいた。
姉は、息子の頭にあったホチキスを思い出してしまったらしい・・・
確かに、あれを目の前でバチっとやられるのは恐怖だ。
それに、あれ5針あったからな〜・・・(汗)
それを聞いて私も
「・・.とにかく綺麗に治してもらおうね〜。(汗)」
としか言えなかった。
だが、病院でみてもらった結果、大姉と同じくテープで治すことになった。
先生の
「テープで治しましょう」
の言葉を聞いた姉
余程安心したのだろう
一瞬でケロッと
「テープだって〜♡」
変わり身はやっっっ!
でも、痛かったのは間違いない。
怖かったのも間違いない。
それでも、その一言で元気になってくれて本当にホッとした。
私の前では全然お調子者でいい!
元気でいてくれることが1番だから♡
でも気になることがあって、後日姉に聞いてみた。
「三つ目がとおるのように、第3の目が開いたけど、何か見えるようになった⁉️」
すると
「見え・・・ません!」
と
普通の答えが帰ってきました。
残念!