まさこの何でも楽しい日々に

生きていく中で楽しいことが少なく感じてきたこの頃、何でも楽しく感じてみようと書いてみた。

くるくると言う名の犬がいた

昔、クルクルと名付けた犬がいた。

初めて飼った犬だ。

しつけが上手くいかないからか、お散歩では我が物顔で先陣をきって歩く。

ある日、お散歩になかなかいけず23:00頃の散歩になってしまった。

流石にその時間の散歩は面倒になってしまい、臆病なのか?幸い?一定距離以上は離れない犬だったので、その時間なら誰もいないだろうと近所の公園で野放しにしてしまった。

 

楽しそうに走り回っているクルクル。

ある程度時間も経ったので、そろそろいいだろうと名前を呼んだ。

「クルクル!」

可愛い。

一目散に私の方を目掛けて走ってくる。

「よ〜し!」

と、手を前に出すも、クルクルはまるでバスケのフェイントのように私をかわし過ぎていった。

(まだだめなのね〜〜〜)

と思ったその時、何やらうっすら聞こえてきた。

人の気配だ!

これはヤバイ!

遠くから気分良く歌を歌いながら隣接している遊歩道を歩いてくる人がいる。

幸いクルクルは走るのが楽しくてまだ気付いていないようだ!

もう一度クルクルを呼ぶ。

が、やはり交わされた!

(おっっ!前はプロのバスケ選手かぁ〜〜い!)

と、心で嘆くも、人は歩いてきてしまった。

クルクルが気付く

「ワンワン!ワンワン!」

その時!!!

飼い主ながら申し訳ない↓↓↓

思わず隠れてしまった、、、↓

(やばい!わたし、隠れちゃったよ〜。)

 

ここから2人?と1人の呟きが始まる。

「ワンワン!ワンワン!」

(ひゃーーー!クルクルやめてくれーーー)

「な〜んだ?このいぬぅ〜!あっちへいけぇい!」

(で〜す〜よ〜ね〜〜〜)

「ワンワン!ワンワン!」

(やーーどーしよーー!出て行った方がいいかな?どーしよー、、)

「や〜るかぁ〜こっのヤロウ〜!」

(おじさん、、、大分酔っちゃってる〜。出て行ったらめちゃくちゃ怒られそう。。。)

「ワンワン!ワンワン!」

(あーーー、でもやっぱりダメだ!出ていかないと!)

(えーーーーーい!)

と茂みから立ち上がり顔を出した!

が、、、

あまりにもびびっていたので、思わず

(えーーーーい!)

と気合を入れてまた茂みに戻ってしまった。。。

いや、いや

顔を出したのに隠れるという行動は意外にも勇気がいったのだ!、、、

その後少し

「あっちへ〜行けってぇ〜言ってるだろ〜がぁ〜!」

などとやっていたが

公園より先へクルクルはいかなかった。

それがわかったからか

「こっんどあったら〜タダじゃおかないからな〜!」

と、捨て台詞をはいたおじさん。

それを背にクルクルはすぐ様私のところに戻ってきた。

(おいおい、さっきは帰ってこなかったのに、今は帰ってくるの早すぎるだろー)

(隠れた意味がなくなるだろう?)と目で訴えてもわかるわけがない。

おじさんがいなくなるまでしばしクルクルと見つめ合った。

その顔は、とても満足げなのか?それとも、ぼく悪い人やっつけたよ!っと言いたいのか?どこか清々しいような、褒めて。と言いたいような、優しく微笑むような、とにかくとてもスッキリしたそんな顔のクルクルがいた。

おじさんもみえなくなったので、胸元に漫才のツッコミのリアクションをいれながら一言

「おいっ!」と言ってやったー

ハラハラドキドキのお散歩?体験でした。

あれからは二度と野放しにしていません。

本当に色んな意味で恐ろしかった〜